記者会見(2017626日・月、ウミエラ館、午前10時〜11時半)

内容

1.      リュウキュウサルボウ()と共生するキクメイシモドキ(サンゴ)の泡瀬干潟での発見(説明者:屋良朝敏)

発見者:屋良朝敏(泡瀬干潟を守る連絡会事務局次長、ウミエラ館長)

発見日時:2017527日、ウミエラ館主催のウミエラ観察会

意義:リュウキュウサルボウと共生するキクメイシモドキの発見は泡瀬干潟で初のことであり、泡瀬干潟の貴重性を改めて示した。

(実は2015年にも生きたリュウキュウサルボウと共生するキクメイシモドキは、小橋川共男さんが発見している。その時も記者会見する予定であったが、途中でリュウキュウサルボウが死んだので記者会見を断念した。スイショウガイとの共生、岩礫などへの付着の例は多くある。)

2.      メナガオサガニと共生するメナガオサガニハサミエボシ(フジツボの仲間、甲殻類、絶滅危惧TA類)の泡瀬干潟での発見(説明者:前川盛治)

発見者:415日の干潟観察会(湿地のグリーンウエーブIN泡瀬干潟)の参加者

確認・写真撮影:仲栄真 礁(写真の赤い部分がメナガオサガニハサミエボシ、黒いのがメナガオサガニ)

カテゴリー(ランク):環境省の20173月発表の海洋生物レッドリスト(甲殻類)では、メナガオサガニハサミエボシは絶滅危惧TA類のトップに記載されている。

この種は奄美大島と沖縄本島の干潟でしか確認されていない。固有種と思われる。

意義:泡瀬干潟の生物多様性の豊富さを示すものであり、極めて貴重である。

3.      泡瀬干潟における緑藻・ホソエダアオノリの大量発生と絶滅危惧種の貝の大量死に対する貝の専門家としての見解(山下博由・貝類の生物多様性研究所・所長)

死滅した絶滅危惧種のカテゴリーと死滅した個体数の概略は、カワラガイ(準絶滅危惧、525)、ニッコウガイ(絶滅危惧TB256)、ユウカゲハマグリ(U類、104)、ジャングサマテガイ(TB類、64)、リュウキュウアサリ(U類、40)、等である。種数は40種以上、個体数は1,844以上である。特に海草藻場に生息する二枚貝の死滅が目立つ。泡瀬干潟の生態系が大きく破壊されていることを示す。

原因は、和白干潟のように、泡瀬干潟が出島方式で埋立てられ、閉鎖海域になり、富栄養化し、藻の大量発生が起こり、干潟の無酸素状態、光の不足が起こり貝類が死滅したと思われる。(カワラガイは褐虫藻が共生しており、藻に覆われると光不足になり光合成ができなくなり衰え死滅する)

埋立事業者(県・沖縄総合事務局)は、現状の把握、その原因解明と対策を行うべきである。

4.連絡会側の参加者:小橋川共男(共同代表)、前川盛治(事務局長)、屋良朝敏(事務局次長)、山下博由(貝類の生物多様性研究所・所長)

5.取材社:沖縄タイムス、琉球新報、OTV,QAB、RBC(?)

6.翌日(627日)の新聞記事