記者会見
泡瀬干潟における「緑藻類・ホソエダアオノリ(タレツアオノリ、ミナミアオノリ)」の大量発生による貝類(カワラガイ、ザルガイ、リュウキュウアサリ、ハボウキガイ、リュウキュウサルボウ、ニッコウガイ等)の被害
泡瀬干潟を守る連絡会(電話090‐5476‐6628)
日時:2017年5月25日(木)、午前10時
場所:ウミエラ館(沖縄市泡瀬3丁目)
泡瀬干潟では、今年「ホソエダアオノリ」が大量発生し、そのため海底に生息する貝類が死滅し、多量の貝類の死骸が見られる。昨年は「カゴメノリ」が大量発生し、同様な現象が見られた。これらの現象は、最近よく観察される。
その原因は何であろうか? これと同じ現象は、他の地域、例えば福岡県の和白干潟でも見られる。和白干潟は、泡瀬干潟と同じように出島方式で沖合が埋められ、残った干潟が富栄養化し、アオサ(フタエグサ)が大量発生し、貝類を消滅させている。和白干潟では、大量に発生したアオサをブルトーザーでかき集め、撤去する作業が毎年続いている。
上記の泡瀬干潟における「ホソエダアオノリ」の大量発生、貝類の死滅も、和白干潟と同じような現象と推察される。
このような状況が毎年続くと、泡瀬干潟の劣化は一層進み、かっての「生物多様性の宝庫」が失われてしまう恐れがある。
私たちは、泡瀬干潟における上記の現象の原因の解明を早急に行い、その対応を強く求め、沖縄県・国沖縄総合事務局に次の要請を行う。
要請
1.
泡瀬干潟における「ホソエダアオノリ等」の大量発生の原因を解明し、それを防ぐ対応を早急におこなうこと。
(追記)国沖縄総合事務局に対しては、この要請と同時に、別紙要請(中城湾港西埠頭の航路拡幅の浚渫土砂を泡瀬干潟埋立地に捨てるな)も行う。
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記者会見20170525ウミエラ館(左から)屋良朝敏事務局次長、前川盛治事務局長、小橋川共男共同代表 (画面にはないが、桑江直哉・幹事、池原秀明・副代表、安部真理子・日本自然保護協会も参加) |
ホソエダアオノリが干潟を埋め尽くす 遠景は沖縄市ITワークプラザ方面 |
ホソエダアオノリの大量発生で死滅したカワラガイ |
ホソエダアオノリの大量発生で死滅した貝の山(ニッコウガイ、カワラガイ、リュウキュウアサリ、ダイミョウガイ、リュウキュウサルボウ、ジャングサマテガイ等 |