泡瀬干潟を守る日・湿地のグリーンウエーブ2014の報告です。

当日(30日)の早朝まで続く、激しい雷雨のため、実施が危ぶまれましたが、開始時間の午前10時頃は、曇りでしたが、天気が回復するという予報でしたので、予定通り実施しました。天気に影響されたか、参加者は約40名ほどでしたが、観察会、ミニ集会とも無事に終了しました。観察会の感想、イベントの状況(アーサ汁)、集会の状況などは、報道記事をご覧下さい。

 

「琉球新報」報道です。

「沖繩タイムス」報道です。

 

泡瀬干潟を守る日・湿地のグリーンウエーブ2014  宣言

 湿地は、人間を含むすべての生きものにとって欠かせない場所です。地上に降った水を集めて提供してくれるほか、田んぼや川や干潟などでは多様ないのちが生まれ育ち、レストランのような存在でもあります。また、そこに暮らす人々にとってかけがえのない学びや安息の場所であり、精神的な支えとなっていることも少なくありません。

しかし、開発による埋め立てなどにより湿地の劣化や減少は続いています。湿地の豊かさやその価値を理解し、安易に開発せず、未来の人々にも湿地の恵みを受け続けられるようにすることが何よりも大切です。

泡瀬干潟を守る闘いは、第一次泡瀬訴訟等の共同の闘いで、2区は中止させるという大きな成果をあげてきました。これは全国でも希に見る貴重な成果でした。

ところが、第一次泡瀬訴訟で、経済的合理性が無い、公金を支出するなという判決が言い渡されそれが確定したのに、沖縄市が新たな計画を造り、これを国に提出し、それを国が認めたために、新たな埋立が始まりました。沖縄市長や民主党政権の公約違反の結果でした。断じて許されないことです。

この埋め立て工事は、経済的合理性もなく、税金の無駄遣いの典型です。また、環境省がラムサール条約登録湿地の候補地にしている世界に誇る生物多様性の宝庫・泡瀬干潟を破壊するものであり、ラムサール条約締約国会議(COP1120127月、ルーマニア)に日本国の報告として問題にされています。

特に強調したいことは、2011311の大震災を経験しているのに、それを教訓とせず、今後予想されるM9クラスの地震・79mの津波に対する対策がないまま進められていることです。埋立地は、25mの津波に対応する設計にしかなっていません。人命無視も甚だしいものです。

私たちはこれに対し、第二次泡瀬訴訟を提訴し、これまで18回の公判を進めてきました。今後は、8月の証人尋問、10月頃の最終弁論、結審を経て今年暮れか来年初め頃に地裁判決が言い渡される予定になっています。裁判で勝利すれば埋め立てはストップします。裁判勝利のため奮闘しましょう。

ところで、泡瀬干潟をめぐる情勢・戦いは、裁判以外でも今大きな節目を迎えています。

1つは、今年度の沖縄県工事は、県分担の埋め立て着工、アクセスの橋建設などいよいよ本格的な埋め立て工事が始まることです。裁判を無視し、既成事実を積み上げようとする県の策謀を許してはいけません。私たちは、26年度県予算の中の泡瀬埋め立て関連予算の削除を県議会に要請しましたが、野党がまとまらず、削除はなりませんでした。一部野党が泡瀬干潟関連予算に賛成し、これまでの泡瀬干潟埋立反対の立場を後退させたのは残念なことです。

2つは、427日投開票の沖縄市長選でも泡瀬干潟埋立(東部海浜開発)事業が争点として戦われることです。「1区全面推進、2区については今後検討をする」を公約にしている保守の候補に負ければ、これまでの「2区は中止」の成果も水の泡になります。泡瀬干潟埋め立て中止につながる沖縄市長選挙の戦いが求められています。

全国的には、自民・公明の安倍内閣の国家機密法制定等の暴走、沖縄での辺野古新基地押し付け、国家強靭化法を元にした「10年間で200兆円の公共工事のバラマキ」等で国民との矛盾が深まり、様々な問題で国民の共同の戦いや1点共闘が広がっています。

秋の知事選挙も大きな課題です。オール沖縄で勝利すれば、泡瀬、辺野古の埋め立てはストップします。辺野古大浦湾・高江・泡瀬・浦添西海岸・那覇空港大嶺海岸・ヤンバルを守れの共同の戦いを広げましょう。自然環境を守る戦い、地球温暖化を防ぐ戦いを広げ、強くしていきましょう。

泡瀬干潟を守る日・湿地のグリーンウエーブ2014 参加者一同  2014330

 

泡瀬干潟をめぐる情勢・経過(概略)泡瀬干潟を守る日20140330

20091015日、泡瀬第一次訴訟、控訴審判決、判決確定(30日)

2010年4月、沖縄市長選挙(経済合理性がないときは推進しません)

2010730日、沖縄市案の突如の発表(公約裏切り、支持政党協議なし)

2010729日〜83日、重点港の選定、見直し(中城湾港復活)

20108月3日、沖縄市案を民主党政権・前原大臣が承認・工事再開宣言

2011年3月3日、中央港湾審議会、泡瀬変更承認(大震災後であれば、承認されなかった?)

2011311日、東日本大震災

2011426日、埋立変更申請、

2011719日埋立許可・承認、22日第二次訴訟提訴

20118月、フジイロ砂州(通信基地先、東側砂州)、満潮時水没(コアジサシ、ウミガメ被害)

20111014日、(裁判判決確定で200910月から中断していた埋立工事)再開

20111119日、第1回公判

2012年4月、フジイロハマグリ再確認(2005年以来)、保全要請、環境攪乱調査なし

20127月、ラムサールCOP11(ルーマニア)日本国別報告書、「泡瀬報告」

20128月、2012年度工事着工(マリーナ予定地付近の浚渫、ウミエラ・フジイロハマグリ悲惨)

2012年大晦日、新種のクモ「アワセイソタナグモ」発見の報道

2013年1月、環境省、「奄美・琉球」を世界自然遺産暫定リスト記載

20132月、県津波被害想定検討委員会、新しい報告書発表(泡瀬津波、79m

2013326日、沖縄市議会で「観光客850万を690万に見直す」答弁

2013年4月27日、干潟を守る日2013IN泡瀬干潟

201358日、2013年度工事着工(陸上工事)、護岸の嵩上げ、本格工事は8月から

20138月、海上工事着工

201310月、弁護士報酬請求事件、原告勝利。被告控訴断念。判決確定

20131227日、仲井真知事辺野古承認

2014118日、名護市長選挙、稲嶺進勝利

20141月、革新・中道政策委員会、選挙政策五項目確定、候補者選定に入る

2014年2月、島袋氏五項目政策受け入れ、島袋氏擁立決定

2014年2月16日、沖縄市長選、島袋出馬表明(桑江氏は11日)

201439日、島袋氏事務所開き(市民の会)

2014327日、東部海浜開発の政策、記者質問で明らかになる(タイムス、新報)

 桑江朝千夫:1区全面推進、早期完成、2区は今後検討する(2区推進の可能性有り)

 島袋芳敬:1区推進、早期完成、2区は中止。1区は検証するが今すぐではなく、時代背景が変化した場合(政策協定五項目の内容を逸脱した態度表明)

2014317日、県議会要請(泡瀬干潟埋め立て関連予算削除)

2014年3月18日、第18回公判。証人尋問、71日、8日を決定。争点整理案提示。

2014328日、県議会、今年度予算成立。泡瀬干潟関連予算削除否決(一部野党が予算案削除に反対・埋め立て承認)

2014330日、泡瀬干潟を守る日・湿地のグリーンウエーブ2014開催