フジイロハマグリ(絶滅危惧U類) その後どうなった?
フジイロハマグリについては、2012年4月に泡瀬干潟を守る連絡会(事務局次長屋良朝敏)や与儀氏が再確認し、それをもとに私たちは、フジイロハマグリの保全を事業者(国・県)に要請しました。その要請の概要・結果は概略次の通りでした。
要請の概要
1.調査を行い、保全せよ。
2.2012年度の工事(仮航路浚渫など)を中止せよ。
結果(事業者回答)
1.調査は、環境攪乱になるので行わない。通常の調査で確認されたら対応する。
2.工事はそのまま着工する。
このことに対し、私たちは抗議し、事業者が「環境に配慮する」としているのは全くの偽りだ、「アセス書の約束(貴重種の保全)を反故にしている」としてこのHPなどで紹介しました。
この私たちの指摘に堪えられなかったのか、事業者は、ニライカナイゴウナの調査の時にフジイロハマグリを3個体確認したので、それを、埋立区域外に「放流した」という報告を、2013年3月6日の「環境監視委員会」で行っています。
ニライカナイゴウナの調査は毎年おこなっていることであり、これまで(2005年の確認から2012年の確認まで)は確認できなかったのに、2012年度の調査では、「3個体確認」もどこかおかしいです。これまでの調査が杜撰ではなかったのか疑われます。
以下、環境監視委員会の報告資料、「フジイロハマグリの確認について(報告、平成24年9月25日)」です。
非常に不鮮明ですが、事業者から頂いた資料そのものが不鮮明です。
解説(図が不鮮明なので、大事なところを解説)
1.ニライカナイゴウナの採取・放流調査において、確認した。
2.確認地点は、地点13(図の赤いところ、マリーナの防波堤予定地あたり)で9月13日に3個体確認した。
3.放流地点は、地点5(掘削航路の南、水深2m、細砂底)。
解説:今後の対応
1.ニライカナイゴウナ、オサガニヤドリガイについては、工事区域箇所で確認された場合には埋立予定地外へ移動措置を行うとしている。
2.他の貝についても同様な措置をしてきた。
3.フジイロハマグリについても、同様な措置を行う。