海藻草類専門部会に次の意見を提出しました。結果を含めて報告します。

2009120

 

平成20年度中城湾泡瀬地区環境保全・創造検討委員会

2回海藻草類専門部会    平成21119

意見:前川盛治(泡瀬干潟を守る連絡会・事務局長)

 

※私の意見についての討論の結果については各項目の下に罫線枠内に朱記しました。

 

T.資料の送付について

  今回は15(4日前)に届いた。資料を検討する時間があまりにも少ない。

  以前にも要請したが、2週間前には送付していただかないと十分な検討が出来ない。

 

今回遅れたことをお詫びします。少なくとも1週間前に届けるようにします。

U.移植藻場の調査については、次回は現地調査(潜水調査)を計画して欲しい。委員各自

の目で確認すべきである。(以前現地調査をしてから久しい)

実施できるように努力します。

V.資料ー3、クビレミドロの実海域展開実験について(18ページ、11行目)

 「移植が技術的に可能なことを実証している」とあるが、了解できない。

 理由1.移植群落の分布や密度は経年的に安定しているとはいえない。

   2.勝連地区での卵(群体)移植実験の結果を見ても、技術的に可能なことを実証

しているとは言えない。

   3.これまでの実験結果は、埋立承認にあたっての県文化環境部長の意見(別紙、

《参考資料》)にこたえるものになっていない。

平成14年1月・618群体移植 → 平成172月・6群体(0.97%の再生産率)

 

年度

実験内容及び結果

200512

屋慶名地区から卵を含む砂床を勝連地区の実験区、対照区に移植

20063

勝連実験区(石垣)で199群体、対照区(石垣なし)で942群体確認

20073

実験区で群体確認できず、対照区で42群体確認(4.5%の再生産)

20083

移植地から離れたところで9群体確認(0.9%の再生産)   09年度は?     

  

国の回答:3世代にわたって再生産を確認しているので「移植が技術的に可能なことを実証している」とした。

このことをクビレミドロの移植に関して意見をのべた沖縄県(文化環境部)として認めるのか、という私の再質問にたいして、県港湾課は「文化環境部に報告し検討します」と回答。

その後、野呂座長が引き取り、「このことは、引き続き検討する」ことになった。

終了後にクビレミドロの専門家に聞いたところ「室内ではうまく言っているが、室外・人工干潟への移植はまだまだだ。技術的に可能なことはまだ実証されていない」との見解でした。

 

W.クビレミドロの実海域展開実験の場所(St.AStB)の視察・調査を実施して欲しい。

 

現地調査を、この委員会として実施する

X.クビレミドロの移植とは、18ページ、4〜5行目にあるように「泡瀬地区のクビレミドロの屋慶名

地区等への移植、移植したクビレミドロの泡瀬地区人工干潟への再移植、室内増殖技術開発試験を

実施」である。現在、室内増殖技術で確保した卵での実験が行われているが、「泡瀬地区の

クビレミドロの屋慶名地区等への移植、移植したクビレミドロの泡瀬地区人工干潟への再移植」

については、どうなっているのか。図2.2.1の中での位置づけはどうなっているか。

泡瀬地区のクビレミドロの屋慶名地区等への移植、移植したクビレミドロの泡瀬地区人工干潟への再移植についても、今後の取組の中に位置づけたい。

 

Y.資料―2、4ページ、検討方針3→「当面の検討課題にしない」は了解できない。

 自然海草藻場の被度の大幅な減少(大型海草被度50%以上、現在ゼロ)は、この委員会や環境

監視委員会でも報告されている。その原因を解明し、保全措置を講ずることは急務ではないのか。

「自然藻場の保全に既に努めている」、とあるが、候補地C、西防波堤後背地での海草藻場の消失

は顕著である。

Z.資料―2、47p、手植え移植藻場への影響予測で、波浪の影響はごくわずかとしているが、

盛砂の影響予測も検討すべきではないのか。私は、西防波堤後背地の環境撹乱であり、基本的には

反対の立場である。自然藻場の消失への対策が優先課題であると思う。

 

Y、Z.まとめて       野呂座長のまとめ

「海藻草類の生育環境の保全・創造」計画については、検討方針を含め、具体的な実施についてもなお検討課題が多く、今日は結論が出せない。候補地としてB案(西防波堤背後)があがっているが、そこで行うかも含めて今後の検討課題とする。

120日・沖縄タイムス朝刊で「藻場移植先を選定。埋立地の東側」などと記述しているが、移植の話と、新たな藻場の創出を混同し、委員会の議論・結論を正しく伝えていないと思われる。前川コメント)

 

《参考資料》この参考資料は上記Vの中の理由3で引用されているものです。

文環第600号  平成121026

中城湾港港湾管理者 沖縄県  代表者 沖縄県稲嶺恵一 殿

                         文化環境部長 宮城光一

公有水面埋立承認に関する意見について(回答)

  (文章省略)・・意見を、別紙の通り提出します。

別紙

中城湾港公有水面埋立承認に関する意見について(見出し文省略)

 

以下新聞報道です

琉球新報

 

沖縄タイムス

解説:「藻場移植先を選定」「防波堤裏を選定」との記事は、移植と新たな藻場の創出が区別されてなく、

委員会の議論・結果を正確に報道していないように思われる。

「海藻草類の生育環境の保全・創造」計画については、検討方針を含め、具体的な実施についてもなお

検討課題が多く、今日は結論が出せない。候補地としてB案(西防波堤背後)があがっているが、そこ

で行うかも含めて今後の検討課題とする。

というのが委員会の結論である。

前川委員の話は、「海藻草類の生育環境の保全・創造」計画のなかの事業者の方針3「自然藻場を対象と

した新たな保全措置は当面検討しない」、にたいしての私の意見である。